コラム
01
秋の訪れと、設計の楽しさ
2025.09.19
長かった夏が終わり、ようやく秋らしい空気が感じられるようになってきました。朝晩の涼しさや、空の高さ、ほんのり色づき始めた街路樹に、季節の移ろいを感じるこの頃。なんとなく気持ちが落ち着き、心に余裕が生まれる、そんな秋の空気が個人的にはとても好きです。 設計の仕事は、日々たくさんの情報と向き合い、形のないものを形にしていく根気のいる作業です。慌ただしい日常の中では、つい「効率」や「スピード」ばかりを重視してしまいがちですが、秋の空気に触れていると、不思議と“丁寧にものごとを考えたい”という気持ちが湧いてくるような気がします。 ちょっとした設計の工夫が、使う人の快適さにつながる。ほんの少し視点を変えることで、より良いものが生まれる――。そんな設計の奥深さを、あらためて楽しめる季節なのかもしれません。 秋がくれる静けさと集中力を味方に、日々の設計にじっくり向き合いながら、また一歩ずつ成長していけたらと思います。